【前編】で感動的なPRUM入社ストーリーを語ってくれた白井さん。【後編】ではIT業界を目指したきっかけをお話いただきました!
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自分の経験から次の世代にできること

── PRUMが初めての就職とのことでしたが、入社する前のことを教えてください
お給料をきちんともらうような一般的な仕事はアルバイトしか経験がなかったんです。他に何をやっていたのかというと、奨学金を作ろうとしていたんですね。
僕自身が大学に入りたくても入れないという環境で、当時たまたまその話を聞いてくれる方が有力者だったので、サポートをしてもらいながら日本の奨学金制度を新しく作りましょうと。そこで1年半ぐらい活動をしていました。
── それはいくつぐらいの時ですか?
21歳ですね。
規模が大きくなってしまうんですけど、僕はそういうお金に困って学校に通えないとか、やりたいことができない子たちを助けたいと思っていたので、そのためには自分自身が力をつける必要があると思いました。
じゃあ何ができるかって考えた時に、ITは今後重要になってくるものだと感じていたので、プログラミングをやりたいなと独学でC言語を始めました。
独学でプログラミングをはじめる
── 自身の経験から同じ境遇の人のためにとプログラミングの勉強を始めてみたんですね。C言語を選んだのには理由があったのでしょうか。
いきなりC言語を始めたきっかけは、プログラミング言語の基礎ってなんだろうと調べた時に、C言語が基礎ですよっていうのをたくさん見たので、じゃあとりあえずC言語をやろうみたいな感じです。特に何かを作りたいとか、こういうエンジニアになりたいとか思っていたわけじゃないんです。
それで2カ月ぐらい、基礎の本を一冊実際にVSコードでやって、やり切った段階で 結局C言語って何ができるんだろうみたいなところにぶち当たったんですよね。
その時にたまたま友人が、LaravelとかPHPを使って、ウェブサイトを作っていたので、「C言語を勉強したんだけど、これから何をすればいい?」と聞いたら、 「まず自分がどういうエンジニアになりたいのか、何を作りたいのかを考えた方がいいんじゃない?」みたいなことを言われたんです。
でも正直あんまりなかったんですよね。自分がこういうものを作りたいとかがあんまりなくて。ただ、ゲームじゃないなっていうのはあったんですよ。
じゃあ、ゲームを路線から外そうとゲームっぽいC系は全部外したんです。そこで今後自分のやりたいことに生かせる言語ってなんだろうって思ったら、やっぱりウェブサイトとかウェブアプリケーションだったんですね。学費を集めたりとか、宣伝したりとか自分でサイトを作るとか。
そういった事に役立ちたかったので、ウェブ系の言語を学ぼうと決めて、1年間ぐらい活動とアルバイトの合間をぬってプロゲートなどの学習ツールで独学をしていました。
入社後は受託開発の案件にジョイン

── 実際入社してからは、どんなお仕事をされているかお話いただけますか?
初めは佐渡ブートキャンプという佐渡オフィスの方のための教材の基盤作りに携わらせていただきました。それが終わった段階でLaravelを使った仕事をもらったので、教えていただきながらこなしていました。
今は受託開発の案件に携わらせていただいています。
── 入社して5カ月ですが、この5カ月働いてみてどうでしたか?
まず1つエンジニアとして、他の会社だったり1人でやっていたら絶対にここまでの技術力はついていないと思います。それぐらいの知識だったり経験をたくさん得られたというのは、1番感じている部分です。
それと同時に感謝というか、最近ファシリテーターとかスタートラインに立つ人に何かを教えたりする機会をたくさんいただいているんですね。
今まで受け身というか、先輩から言われたことに対してそれに応えることは、期待値を超えるのも簡単だったんですね。
単純に任された期日より前に終わらせて、次は何をすればいいですか。って聞けばいいだけだったので、 だいぶ楽だったんですけど、最近は自分から振らないといけなかったり、自分でその範囲を考えないといけない場面が増えてきました。
そういったところで、今まで先輩方がやられていたことってすごいんだなっていう事を感じるようになってきたんですね。
自分もうまく伝えたりとか、それこそ自分で100%きちんと理解して、それが綺麗に言語化できないと人には伝わらないという事です。
教えてもらってる立場の時って、8割7割の理解でなんとなくできちゃったりすると思うんですけど、そうはいかなくなってきたので、 ちょっと大変な部分もありますし、今までやってくれてた先輩にはありがたいなと思っています。
── 初めての就職、しかも入社5カ月でしっかりと自己分析まで出来ていて本当にすごいと思います。
その分ちょっと悩んで、1on1の時以外にも先輩やメンターに個人的に相談したりは結構あります。
PRUMで身に付けたことをまずは社内で還元する

── まさにこれからですね。経験者向けの活動「Geek Lab.」には入っているんですか?
Geek Lab.には入っていないんです。理由としては僕がもともと人に教えるのが結構好きなことと、やっぱり自分がここまで技術力とか経験を得られたのは先輩のおかげが大きいので、それを上手いこと還元したいと思って上司に伝えていました。
ちょうどPRUMアカデミーの2期生のチーム開発が始まる時だったので、それに入るかGeek Lab.に入るか、どっちがいいかと聞かれたんです。個人的にはGeek Lab.だと、先輩が1人つくので、どうしても今までと状況が変わらない。教えてもらう立場というのは変わらないので、 個人的には2期生の中に入って教える立場になることで、引っ張っていくために僕自身ももっと知識をつけないといけないし、言語化する力もつけられるなって思いました。
今、自分に必要なものが得られる環境ってどこだろうって考えた時にアカデミーだと思ったので、チーム開発に入れてくださいって僕からお願いして入れていただきました。
Geek Lab.はGeek Lab.でまた別の知識が得られると思うんですね。それこそ開発技術はつくと思うのですが、開発だけじゃなくて足りない能力が僕自身たくさんあるので、プログラミングをしているだけでは得られない経験とか能力みたいなものは、アカデミー方が得られるかなと思ったんです。
目標は力をつけて世の中に還元すること
── 今後の長期的な目標とかって聞いてもいいですか?
エンジニアとしては、マネージャーやリードエンジニア、テックリーダーなどをやってみたいのはあります。
個人的な目標としてはやはりプログラミングを学び始めたきっかけが、学費や環境で困っている人を助けることだったので、そういったことに自分個人のエンジニアとしての能力を生かしていきたいと思います。
── そのためにプログラミングなど技術的なところだけではなくて、それ以外のとこもちゃんと考えているんですね。
エンジニアになることが目標ではなくて、エンジニアという職業や知識を使って世の中に還元したいので、エンジニアとしてだけではなくて、「人として」「社会人として」みたいなところを伸ばしていけたらと思っています。
目標やきっかけは日々の中で忘れてしまいがちですが、きちんと振り返って意思決定をしていること、ブレない芯の強さは素晴らしいと思います。目標達成もすぐでしょう。